薔薇グッズの世界シェア8割以上!ブルガリアのバラ祭りに参加してみた

愛、自由、正義、犠牲などなど、多くの心や精神を表現するアイテムとして古くから引用されてきた薔薇。園芸植物や観賞花としてだけでなく、食用や飲用、医療用など、さまざまな用途で私たちの生活で活躍しています。

そんな薔薇グッズの世界シェア8割以上をしめるのがブルガリア。薫り高い薔薇が咲き乱れる初夏には、バラ祭りが開催されています。

バラ祭り(Rose Festival)の開催会場・開催日

薔薇の大生産地であるブルガリアでは、毎年薔薇が見ごろと収穫期を迎える6月頃にバラ祭りが開催されます。薔薇の生産地はブルガリア国内に数カ所あり、その各地でそれぞれイベントが開催されますが、もっとも規模が大きく有名なのが、カザンラク市のバラ祭りです。

カザンラクへは、首都のソフィアからバスか電車で移動するのが一般的です。ただ、非常に遠く道も悪いため、日帰りでの観光は難しいでしょう。レンタカーやツアーで移動するのでない限り、現地に宿の手配が必要になります。

開催されるのは、バラの開花期。例年6月の第一週末の金曜から日曜にイベントスケジュールが組まれることが多いのですが、その年の天候やバラの生育状況次第で日程が変わることもあるので、現地の公式サイトなどで確認しましょう。

カザンラクでは3日間の開催期間が設定されますが、ブルガリア国内のほかのエリアのイベントは違う日程で開催していることもあります。

バラ祭り(Rose Festival)の歴史

バラ祭りが最初に開催されたのは、100年以上前の1903年です。バラの栽培は16世紀後半にはブルガリアに伝わっていたとされますが、バラ産業の主な製品であるバラの香油は18世紀頃から、国外へと輸出されるようになったそうです。

ブルガリアが通ってきた歴史的事情の中で、予算不足やバラの生産量不足、政情不安などから、開催できなかった年もありますが、今では、バラの収穫だけでなく、ブルガリアの民族意識を高める意味合いも含めた、国家行事的な祭りとして認められています。

バラ祭り(Rose Festival)のパレード

パレードは最終日の日曜日に行われます。パレードに参加する人たちは、民族衣装に身を包んだ地元の人たち。

子どもからお年寄りまで、歩いたり馬車に乗ったりしながら、バラの花や花びらを撒く人がいたり、中にはバラウォーターのタンクを背負って、シュカシュカとあたりに撒きながらパレードする人の姿もみられます。

パレードの主役は、その年選ばれたミスローズ。バラで髪やドレスを飾ったミスローズは、籠一杯の薔薇を抱える小さな子どもたちと一緒にパレードしていきます。

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バラ祭り(Rose Festival)のイベント

3日間の開催期間中、初日の金曜日にオープニングイベントとしてコンサートやミスローズの予選、花火の打ち上げなどが行われます。

2日目には、ダンスや音楽といったブルガリアの伝統文化が披露されるほか、ミスローズも選出されます。

3日目がもっとも重要な日で、午前中の早い時間帯には、ばらの摘み取りが行われます。バラの摘み子たちは、民族衣装に身を包んで、一つ一つ手で丁寧にバラを摘んでいきます。これは、観光客も参加が可能。

そして最後には、ミスローズを主役とするパレードが行われ、続いて村中の人たちが集まっての大ダンス大会となります。

バラ祭り(Rose Festival)の食べ物

バラで作られた飲み物や食べ物の即売や、作り方のワークショップが開催されます。

バラのドリンクにはジュースもあれば、アルコール飲料もあります。また食用としては、サラダの飾り的な使い方だけでなく、花びらを煮込んで作るジャムなども人気です。

用意するもの

まずは交通手段。カザンラクまでは、3~5時間ほどかかると考えておきましょう。また、バラの花摘みなどのイベントが朝に行われるため、日帰りは無理。

近隣都市からの電車やバスの便は、前日から当日まで満員になることがあるうえ、チケットの購入に時間がかかることが予想されます。そのため、少なくとも乗車前日には購入しておくことをおすすめします。

また、宿についても、カザンラクにはホテルが少なく、すぐに満室になってしまいます。こちらも早めに予約しておくのが正解です

このほかには、バラグッズの購入以外に、バラの花摘みに参加したあと、その花を個人的に持ち帰ることが可能です。ただ、そのままではすぐに枯れてしまうばかり。そこで、押し花にするのがおすすめ。本とティッシュなどに挟んでおくこともできますが、香りと色を少しでも保つためには、市販の押し花保護グッズなどを用意しておくと万全です。

参加できること

もっとも人気のあるイベントはバラの花摘みでしょう。地元の人たちは自前、またはレンタルの民族衣装姿でバラ畑に入ります。その様子はとてもフォトジェニックです。

また、観光客の飛び入り参加も可能で、希望すればちょっとしたコスプレ感覚でレンタルの民族衣装を着ることも可能です。

摘み取った花は持ち帰ってもいいし、蒸留工場行きのトラックへと積み込むところまで体験をすることもできます。

このほか、最終日の最後に広場で行われるダンスでは、みんなが輪になって踊り、地元の人たちは見ている観光客たちにも手を伸ばしてくれます。彼らのフォークダンスは決まったステップの繰り返しなので、一緒に覚えて踊りましょう。

一番の見どころ

バラ祭りでバラ畑と聞くと、一面に咲き乱れるバラをイメージするかもしれませんが、カザンラクで栽培しているバラは鑑賞用の園芸種ではなく、香りを重視したもの。また、ガーデニングされた庭のように、美しく這わせたり剪定されたりもしていません。

広々とした畑に延々と緑が続き、その中にピンクと白の花が転々と咲いている状態。いわゆるバラ園とは違います。

でも、香りは素晴らしいの一言。この時期のカザンラクは風が吹けばバラが香ります。バラ畑に足を踏み入れれば、もうむせかえるような緑と薔薇の香りに包まれてしまいます。

でも、いわゆる香水のようにキツいものではなく、空気に混じった自然な甘さ。この香りこそが、この祭りの一番のポイントでしょう。

まとめとして

ブルガリアといえばヨーグルト。でも実際のブルガリアの街にあふれているのはヨーグルトではなくバラでした。

また、東西の文化が混在するエリアでもあり、寺院や遺跡などの見どころも多いため、祭りのために日帰りや1泊で訪れるのではなく、できれば数日ゆっくりと滞在して、その香りと歴史と文化を味わってきたいですね。

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