ギャンブラーは職業とはいえないという意見もあるでしょう。でも、世界には、ギャンブリングで生計を立てている人が確かにいます。
ギャンブルは日本語にすれば賭け。パチンコやスロットもギャンブルなら、競馬や競輪などもギャンブル。トランプもルーレットもギャンブルです。
本当にギャンブラーで食べていけるの?
誰でもなれる職業ではありません。ごく一部の運や技術に恵まれた人だけがなれる職業でしょう。
その技術と、技術にともなってついてくるだろう運を、ある程度は磨くことが可能ですが、負けより勝ちが上回り、さらに生計を立てていけるほどの収入にできる人は一握りです。
世の中にギャンブラーを名乗る人は意外と大勢いますが、彼らはそれで食べていけるわけではなく、ホテルで下働きしていたり、家族の稼ぎを食いつぶしていたりで、一種のギャンブル依存症に近い状態。
ギャンブルで食べていくには、飛びぬけた運と才能が必要だと思っておく必要がありそうです。
それでもギャンブラーになりたい
映画や小説の中に登場するギャンブラーは、ちょっと崩れた感じこそあれど、主役級のカッコよさを持っています。それに憧れて、ギャンブルに手を出す人もいれば、ビギナーズラック的な「勝ち」に味をしめて、はまってしまう人もいます。
目指すはラスベガスなどのカジノでしょうが、場末のバーやカフェ、個人宅での賭けごとレベルでかろうじて勝つ程度のギャンブラーどまりがほとんど。
でも、本気でギャンブラーを目指して、家族をかえりみず結婚も考えず、連日ギャンブルのための運磨きと腕磨きをしている人もいます。
ギャンブラーとして成功している人って?
確かにいます。その多くは、もともとある程度の資産を持っています。悲しいことに、お金のある人は、ギャンブルであっても、お金を集めることができるのです。
また、一発勝負的なギャンブルこそが、本物のギャンブルのように思われがちですが、ギャンブラーたちは、そんなイチかバチかの賭けをしているわけではありません。
彼らは緻密に計算し、複数のチャンスを落としたり拾ったりしながら、最終的にはプラスに持ち込むように戦います。そんなギャンブルにおける計算もできなければ、ギャンブラーとして成功するのは難しいようです。
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ギャンブラーとギャンブル依存症の違いは?
まず気持ちの持ち方が違います。ギャンブラーは原則として、稼ぐため、利益を得るためにギャンブルをします。だから、負けそうな局面ではさっと身を引くこともできるのです。でも、ギャンブル依存症は、ギャンブルをすること、ギャンブルに勝って興奮するその瞬間のためにギャンブルをします。だから、負けそうな場面も、次には勝てるはずだとのめりこんでしまうのです。
どちらも勝ったり負けたりしますが、ギャンブラーは、勝ちも負けも基本的には小規模ですが、帳尻はプラスになるよう、ある程度コントロールができます。ギャンブル依存症は、派手に勝った経験の持ち主が多く、一時の夢に取りつかれて、その後も大きな賭けを続けて、大きく負ける傾向があります。
ギャンブラーに向いている人とは?
ギャンブラーの第一条件として、「ポーカーフェイス」ができることがあります。自分のカードが良くないとき、交換していい手が揃った時、それが顔に出てしまったのでは、賭けになりません。
次に相手の心理を読めること。これも必須。相手がいくらポーカーフェイスでいても、焦っているのか、実はほくそ笑んでいるのかを読み取れる能力が必要です。
続いては、自己管理能力でしょう。どんなに運に恵まれた人でも、永遠に勝ち続けることはできません。勝ちが続いていても、どこかにターニングポイントがあり、それを逃すと今度は負けがこみはじめます。そのタイミングを見逃さないためには、勝負の流れや場の雰囲気に流されず、冷静に状況判断をする必要があります。常に、自分の勝負を自分のコントロール下に置いておく必要があるのです。
ギャンブルで勝てる人は、人生でも成功する?
ギャンブラーの中には、若いうちにギャンブルから足を洗って実業家になったり、投資家になったりする人がいます。
もちろん、ギャンブラーの中には、一生をギャンブラーとして過ごす人もいますが、それは少数です。多くの名をはせたギャンブラーや、稼いだギャンブラーたちは、その名を歴史に残した後、ギャンブリングの世界から足を洗います。
でも、ギャンブラーだった彼らが持つ運や才能は本物。その才能をビジネスの世界でも生かして成功する人が多いのです。ただ、これまたギャンブラーの不思議な習い性かもしれませんが、大きな成功ではなく、それなりな成功をつかむようです。やはり、負けは小さく、でも儲けも欲張らないというギャンブラーの性質がそこに出るのでしょうか。
ハイローラーになれるのはどんなギャンブラーか?
ハイローラーとは、多額の掛け金をポイっと賭けて、オっと数倍にしてしまったり、あっという間にスってしまったりする人のこと。いわゆる高額ベットをする人たちのことです。
彼らの多くは、もともとが大富豪。多額の掛け金を失っても大して痛くもかゆくもない人たちです。
彼らの掛け金は数千万円から数億円以上。一般人の想像を超えています。石油王や実業家、王様、芸能人など、彼らのバックグラウンドはさまざまですが、中にはごくごく一般人もちらほら。財産資産ではなく、本当にギャンブルの才能で稼いだ身銭をためて、またカジノでの信用も得て、数千万円単位のベットが許されている人もいます。
有名なギャンブラーたち
まず、日本人で一人。日本がバブルの最後の泡を吹き飛ばしていたころ、ラスベガスで派手にギャンブルをして注目されていた日本人がいます。柏木氏は、バカラのテーブルで数千万円のベットをプレイしていたそうです。
彼は貧しい家の出ですが、バブルに続く時代に不動産業で大きな財産を築き上げ、その利益をギャンブルにつぎ込んでいたそうです。
有名人ではドン・ジョンソンが勝ち逃げギャンブラーとして知られています。彼はカジノサイドとプレイ内容の交渉を行い、自分に有利なレートでプレイ。17億円あまりを獲得したと言われています。
ポーカーゲームにおける賞金王、ポーカーキングは、年間40億円あまりを稼ぎ出します。ポーカ―ゲームには、ワールドシリーズがあり、兵どもが参戦して熾烈な頭脳戦となります。
このポーカーゲームは、運よりも才能や頭脳がものをいうらしく、普通の学生やビジネスマンが、その「頭」をいかして、ポーカーキングに転身することが多いようす。
比較的若いプレイヤーが多いのもポーカーの特徴です。
まとめとして
観光旅行で訪れた先にあるカジノで、楽しく遊んで授業料という名のチップを支払ってくる程度が、普通のギャンブルの遊び方でしょう。
ギャンブルは、カジノ側が収支として儲けられなければ、成立しません。多くの人が負けてプールしたお金があり、その一部をギャンブラーがゲットし、残りはカジノの収入になっているのが現実です。
ギャンブラーになるための資金があるのか、運があるのか、才能があるのか。ギャンブラーを目指す人は、そのあたりをよく考慮し吟味してから、カジノへと足を踏み入れてください。