ロヴァニエミでオーロラを見て、周辺観光地全部行ってみた。

Rovaniemi

北極圏の村で暮らすサンタを訪ねる~ロヴァニエミ/フィンランド・ラッピ県

観測隊に参加しなくても、北極圏には行くことができる。

ロヴァニエミなら、観測船に乗って氷山を崩しながら進まなくても、飛行機で手軽に訪れ、街での生活を楽しみながら、北極圏の寒さも味わえるのだ。

さらには、北極圏で暮らすというサンタクロースやトナカイにも会うことができてしまう。

ロヴァニエミの場所と歴史

北極圏までわずか8kmとすぐそばであり、ケミ川が町の中を大きく幅取りながら流れている。人口は4万人程度だが、年間数十万人の観光客が訪れる賑やかな町だ。

この地域の先住民はサーミ人と呼ばれる北方少数民族。狩猟・遊牧を行う遊牧民族で、トナカイとともに移動し生活してきたが、トナカイの減少と生活様式の変化から、現在はほぼ定住生活をしている。

極北の地でありながら、石器時代から人が暮らしていたといわれている。しかし、歴史上に住民や地名の記載が現れるのは、15世紀に入ってからだ。

15世紀当時は小さな村に過ぎなかったが、金鉱山の発見と採掘によってラップランド地方の中心地へと発展していく。しかし、第二次世界大戦後半に、ドイツ軍による焦土作戦で町の9割を破壊されてしまった。

現在のロヴァニエミは、そのほとんどが20世紀半ば以降に大規模な都市計画に沿って修復・再興されたもの。新たな建造物のほとんどは、世界的な建築家であるフィンランド出身のアルヴァ・アアルトが手掛けた。

市内北欧デザイン建造物見学

Building

ロヴァニエミ市内のあちこちには、モダンな建造物が点在している。

これらは、戦後の復興計画の中で建てられたもので、北欧らしいデザインが特徴。冬の真っ白な町の中でも温かな光と形で訪れる人を和ませる造りとなっている。

ラップランドの自然やサーメ人に関する博物館「アルクティウム」をはじめ、劇場・市庁舎・図書館などもアルヴァ・アアルトのデザインによるもの。市庁舎や図書館は自由に出入りできるし、博物館と劇場も機会があれば内部を是非見学したい。

また、町全体の9割が破壊されたがために、大規模な都市計画を進められた町は、整然とした美しさとアルヴァ・アアルトによるモダンながら柔らかな曲線を生かしたデザインとで優しい調和を生みだしている。

また都市計画のオマケとして、街の全体図の中にはトナカイの頭が隠されているという。現地のインフォメーションセンターで案内地図をもらったら、自分の目と足で確認してみたい。

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オーロラ体験と氷のホテル

Hotelofice

北極圏となれば期待したいのがオーロラ。ロヴァニエミではもちろんオーロラを見ることができるが、町の明るすぎるため、町はずれへ行くか、オーロラツアーに参加する必要がある。

町の近くでのオーロラ観測地点はケミ川沿いの北へ歩いていき、ロウソク橋を越えたあたり。またはアルクティウム近くまで行くと街灯も少なく天気次第では観測が可能。

もっと確実なのは、moimoiバスに乗ること。ロヴァニエミでは有名なオーロラ観測ツアーで、その日の天候に合わせて、オーロラが最も観測しやすいだろうポイントへと案内してくれる。ホテルで予約が可能。

旅行会社のツアーには、スノーモービルでのナイトサファリとキャンプファイアがセットになったものや、全面氷張りのカマクラホテルやスノーホテルに泊まるパッケージもあり、北極圏ならではの寒さを楽しむユニークな体験が可能だ。

ショッピング

Rovaniemi by night

ロヴァニエミ市内のメインストリートでは、レストランやホテル以外にも通りの両側にさまざまな店が並んでいる。

特産品を扱う土産物店や防寒グッズを売る店などがあり、それぞれにやはり北欧デザインが多く楽しいショッピングエリアだ。

しかし、ロヴァニエミ仕様の衣類は、日本ではスキー場にでも行かなければ不要な防寒度合かもしれないので、購入はよく考えた方がいいだろう。帽子や手袋、バッグなどの小物ならば、お土産にもなるかもしれない。

また、付近には2つのショッピングセンター「レヴォントゥリ」と「サンポケスクス」があり、フィンランドを代表する雑貨やガラス製品、陶器などの店が入っている。多少かさばる土産物が多いが、見るだけでも楽しい。また、街歩きの途中で避寒に立ち寄るにもちょうどいい。

サンタクロース村

Town

北欧エリアには何か所かのサンタクロースの村が存在しているが、ロヴァニエミから8kmのところにある「サンタクロース村」はまさに北極圏に位置する正しいサンタさんの村。市内からはバスやタクシーで15分程度。

サンタクロースの部屋では、年間を通じて、サンタと簡単な会話を楽しめ、無料。さすが世界を股にかけるサンタだけあって、語学能力に秀でていて、日本語も片言話すらしい。残念ながら部屋の中での個人での写真撮影は禁止されていて、記念写真は有料で購入できる。

また村内には、木造のそれらしい建物がたくさん並んでいて、サンタクロースやクリスマスをデザイン化したレストランや土産物店になっている。ここでしか手に入らないサンタグッズも多い。

村内の郵便局では、サンタクロースからの手紙をオーダーできるサンタメールサービスがあるので、アドレス帳を忘れずに。

サンタパーク

SantaPark

クリスマスとサンタクロースをテーマとするテーマパーク。

サンタクロース以外にも、エルフ(小人)、ジンジャーブレッドマン、トナカイなどをフューチャーしたコーナーやアトラクションがあり、子供だけでなく大人もワクワクする体験ができそうだ。

夏季とクリスマスシーズンのみのオープンなのが残念。

スノーモービル・トナカイそり体験・犬ぞり体験

Dogsled

冬のロヴァニエミでは、ソリでの移動が便利。街を歩く人もソリに荷物を載せて押しながら歩いている。

郊外では、スノーモービルで雪煙をあげる豪快なツアーや、ハスキー犬やトナカイがひくソリにのるツアーも人気だ。

特に、犬好きにはたまらないのが「ハスキーファーム」。お茶目な大型犬ハスキーたちに囲まれて遊び、ミニソリ体験もできる。

ラヌア動物園

RanuaZoo

北極圏の民族や動物などに関しては市内のアルクティウムで学べるが、ラヌア動物園に足を運べば、北極圏で実際に生息する動物たちを自然に近い状態で目にすることができる。

銀世界の中で心地よさそうに過ごすシロクマを見ると、真夏の日本で見かけるシロクマに同情したくなってくる。

ロヴァニエミへのアクセス

ヘルシンキからフィンランド国内便で移動するのが簡単。所要時間は1時間半ほど。

鉄道の便も1日に数便あるが10時間以上かかる。昼間の列車では、景色を楽しめるし、夜行列車は「サンタクロース・エクスプレス」と呼ばれて人気。2階建ての寝台車は最新式で、設備はなかなかでベッドもゆったり。食堂車も完備され快適な一夜を過ごすことができそうだ。

このほかバス便も多数あり、夜行バスもある。もっとも安く移動する方法だが、時間はかなりかかる。

激しい寒暖差

夏は30度以上、冬はマイナス30度以下になることもあるロヴァニエミ。夏と冬で気温差が激しいのはもちろんだが、同時期でも天候次第で気温はかなり変わる。また風の有無で体感気温は大きく変わるので要注意だ。

また、常にスキー場を歩いているようなもので、手足や耳などは凍傷にもなりやすい。冬に旅する場合は冬山並みの装備が必要。

最後に

オーロラを見るために北極圏に出かける旅人は多いが、ロヴァニエミならば、オーロラだけでなくサンタクロースにも会える。

子供のうちに訪れたかったと、夢を信じきれない大人になってしまった旅人たちは思ってしまうそうだ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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