和歌山県串本町を訪れて~周辺観光と見所も沢山紹介してます!

本州最南端に上る朝日と沈む夕日

本州最南端といわれてもピンとこないかもしれない。和歌山の南端なのはわかる。南紀の南端なのも納得できる。でも、そこが本州の南端なのは、どうにも不思議な感じ。

しかし、串本町は、確かに南であり、黒潮の影響もあり、年中温暖で快適な気候に恵まれた場所。同時に、サンゴさえ生育する海、複雑な姿の海岸線など、日本離れしたシーサイドリゾートを味わえる場所なのだ。

串本の見どころは第一に海、第二に海、第三もやっぱり海!

海面の下には熱帯の海が!「串本海中公園」

日本で最初に指定された海中公園区域で、海をテーマに直接的にも間接的にも海とそこに属する生き物を鑑賞できる設備が整えられている。

串本の海中は、黒潮の影響により、陸地よりもさらに暖かい。そのため、海に潜るとそこはまるで明るい熱帯のような風景が広がっている。

世界的にも生息地を減らしているといわれるテーブルサンゴは、ここが世界最北生息地。非常に希少価値の高いサンゴやサンゴとともに生きる生物たちが生息していることから、ラムサール条約にも登録されているほどなのだ。

その構成は、「海・水族館・海中展望塔・錆浦海中公園研究所・海中公園レストラン・海中観光船・串本ダイビングパーク」。

子ウミガメタッチもできる「串本海中公園水族館」

串本に生息する生き物だけで構成された水族館でありながら、その多様さ多彩さにはめを見張る思いだ。

そんなわけで、この水族館には、遠くから運ばれてきた珍しい魚や、賢い海獣のショーなどはない。もし、岬の先の海面に潜ったなら目にするだろう、実際の海の中を再現した大きな水槽があるだけ。

それなのに、ガラスにへばりついて、または、ベンチに座って口を開けて、見とれてしまう魅力がある。

水族館の中で一番の人気は、ウミガメのプールだろう。ここではウミガメの餌やりや、子ガメタッチ体験などが可能。また、出口近くにあるトンネル大水槽も、サカサカ通り過ぎることはできない。左右と天井をじっくりと首が痛くなるまで見回し堪能してから、出口のショップへと向かうことになる。

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70種の魚が出迎える「海中展望塔」

海の中を見るには、シュノーケリングやダイビングをしなければならないかというと、それではいけない季節も人もいる。でも、この展望台ならだれでもいつでも海の中をゆっくりと覗き込むことができる。

陸地から140mの橋でつながった展望塔は、塔と名が着く通り、空中部分は小さな灯台のような姿をしている。しかし目には見えない水深部分の約6mが展望スペースだ。

暗い螺旋階段を行くと、青く透き通った海が見えてくる。そこには、ここ日本? 本州?との疑問を抱くに十分なサンゴ礁と熱帯魚の姿が。この展望スペースからは、少ない時でも20種程度、多い時には70種もの魚を見ることができるという。その素晴らしい眺めの様子の一部は、インターネットウェブライブカメラでも見ることができるので、興味のある人は環境庁の「インターネット自然研究所」内からどうぞ。

小さな窓から見える海中風景に夢中「海中観光船」

もっともっと接近して見たいという人には「半潜水型海中観光船・ステラマリス」への乗船がおすすめ。さしづめミニチュア潜水艦といった内容で、船の水中部分に設置されたガラスの観覧窓から、海中風景を優雅に楽しめる。

専門家が乗船して、サンゴや魚の解説を加えてくれるほか、質問にも答えてくれる。しかし、実際に乗り込んでみると、小さな窓にから見える風景に夢中になってしまい、ガイドの声は耳に入らず、質問など頭に浮かばない状態なのが現実。

ボートダイブもビーチだいぶも、スノーケリングも通年可能

もちろん、スノーケリングもダイビングもできる。

潜ってみるとわかるが、とにかくここが日本で本州だとは思えない。沖縄でもここまできれいな海、鮮やかなサンゴ礁群や熱帯魚たちに出会えるチャンスは多くないだろう。

泊まりで何セットも潜る人が多いほか、この海に魅せられて、ここでライセンスを取る人もいるという。

春から夏にかけては、黒潮に乗って訪れるクジラたちにも遭遇することがあり、ホエールウォッチング体験もできる。

どうしてこうなった? 浸食パワーの結晶「橋杭岩」

世界で日本で、水のパワーと月日の長さが作り出す浸食現象は、その想像力を超えた不思議な景観で人を魅了する。

串本町の海岸線には、さまざまな浸食がみられるが、その中でも見事な岩の柱や飛び石が連立し連列する場所がある。それが「橋杭岩」と呼ばれるエリアだ。

陸から沖に向かって、岩の柱がどんどんどんと立ち並ぶ。その数大小40本あまり。それらが1km弱の間にニョキニョキと生えているのだ。

朝日や月が昇る時間に訪れると、海と岩と太陽や月のスーパーコラボレーションショーを見ることができる。

本州の最南端にぶら下がる岩の島「潮岬」

こちらは夕陽スポットとして知られる場所。太平洋に突き出した陸繋がりの岩島で、面した海が広大に迫る、本州南端の地、最果ての地だ。

逆にいえば、目の前には海以外何もない。いろいろと期待して訪れると、「なんだ、何もないぞ」となりかねないが、ないのは当たり前。この岬の先に見えるのは太平洋だけであり、ずっとずっと先にあるのは異国の大陸だけなのだ。

灯台と展望タワーがあるが、景観に含めて写真を撮るには灯台がおすすめだが、景観そのものを眺めるならば、展望タワーだろう。灯台内は資料館になっていて、150年ほど前に建てられたが保存状態のよい内部見学ができる。

水仙と海と樫野埼灯台

潮岬灯台と同じく150歳になる日本でも最も古い歴史を持つ灯台。

串本町はすべての台風がここに立ち寄りたくなる、そんな噂もたつほどの台風銀座。その影響で座礁事故も多く、灯台の必要性は古くから叫ばれていた。

この灯台の内部は非公開だが、外階段から新設の展望台に上ることができるようになり、灯台上部から台風の時には荒れ狂うという、しかし普段はいたって静かな海を見下ろすことができる。

日本とトルコの友好の礎「トルコ記念館」

台風銀座では、多くの船が座礁事故を起こしている。その中には異国の船も。

オスマン帝国のフリゲート艦が遭難したのは、1890年のこと。この船には帝国の特使も乗っていた。犠牲者数は587名という大惨事の中、地元民は遭難者に対して精いっぱいの対応を行ったという。そしてトルコ側もそれに精いっぱい応え続けてくれているという。

その内容は映画「海難1890」に詳しい。この痛ましい事件が、現トルコと日本の友好関係の礎なったことがわかる映画であり、現場である。

ワンコイン塩の温泉「サンゴの湯」

最後は温泉。

海辺だけに塩分濃度が非常に高い湯で、せっけんやシャンプーがなかなか泡立たない。しかし温浴効果は抜群。

小さな湯舟があるだけの銭湯感覚だが、ワンコインでお釣りがくるリーズナブルさに満足。

場所柄、もし露天風呂があれば、最高! だろうと思われる。

まとめとして

名古屋から電車で4時間半、関西都市圏から3時間、東京からは羽田から南紀白浜空港まで飛べば、バスや電車に乗り換えてやはり3時間ほど。

決して近くはない。

でも、最果ての地だから、それも当然だと思おう。そして、それくらい不便で遠いほうが、実際ありがたみもある。

串本町内の見どころはバラバラと点在しているため、レンタカー移動がおすすめ。観光用を兼ねたコミュニティーバスが運行しているが、利用して移動をするなら、十分な時間の余裕を見ておこう。

特に朝日を見たい夕陽を見たいという場合には、念入りなスケジュールチェックを。

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