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伝統的なチベット仏教とそれがもたらす文化が濃厚に残るラダック。インドとパキスタンと中国、そしてチベットとに分断されたラダック人の王国。その一部が、今もまるで取り残されたかのように佇んでいます。
そこで暮らすラダック人(ラダッキー)たちもまた、古き良きやさしさを持ち続けています。
ラダック人・ラダッキー(Ladakh)にはどこへ行けば会えるの?
ラダックはもともと地名。ラダックで暮らす人の多くはチベット系民族のラダック人(ラダッキー)です。
ではラダックとはどこにあるかというと、カシミール東部を指します。具体的には、インドのジャンムー・カシミール州の東と、パキスタンのバルティスターンを指します。さらに観光客がラダックを目指す時は、ほぼインド側のエリアを指します。
このあたりは、ヒマラヤとカラコルムという超高山に挟まれたエリア。ラダック王国がカシミールに併合され、さらには中国、インド、パキスタンなどに分断されるに至っても、不便な場所であるがゆえに、はっきりとした国境を確定しないまま、今に至っています。
場所によっては国境紛争地域となっている箇所もありますが、現在主にラダックと呼ばれるエリアは、秘境であるがゆえに孤立しているせいか、比較的安定しています。
ラダックへは、デリーからジャンムー・カシミールの中心都市のレーまで国内線で一っ飛び、または夏限定になりますが、陸路でバス移動も可能です。どちらもヒマラヤを超えていくため、空から雄大な景観を楽しむか、世界でもっとも高地にある峠道路をガタンゴトンと走るかという選択肢になります。
ラダック人・ラダッキー(Ladakh)はどんな生活をしているの?
ラダック人はチベット民族であり、その多くがチベット仏教徒だとされます。
狭義のラダックは、現在インドの管理下にありますが、政府からの州への補助金はラダックには十分に届かず、ラダックは独自の生活を守るために、自立自治を目指してきました。その後、自治は一部が暫定的に認められ、州とは別の予算配分が行われるようになり、ラダック文化が守られています。
彼らの生活は基本的に自給自足。近年はそこに観光収入が加わっています。
ラダック人・ラダッキー(Ladakh)は何を食べているの?
チベットやインドの料理を食べています。カレーがほぼ主食なのはもちろん、ロッティもあり、揚げ物もあり、チャイなども街のあちこちで飲まれています。そのほか、栽培されている果物やアーモンドなども食べます。
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ラダック人・ラダッキー(Ladakh)ってどんな服装をしているの?
ラダックは非常に乾燥し、紫外線を目いっぱい浴びる場所です。人々は、夏でも肌を出さないことで、体を守っています。冬は凍てつく寒さと乾燥から守るため、しっかりとした防寒が必要です。
民族衣装は、儀式やイベントの場で見ることができますが、中国文化に近い華やかさを感じ取れます。使われる色は赤黄青など。襟の立った着物スタイルの上着とズボンが基本の衣装となり、そこにマントをかけたり、大きな帽子をかぶったりといった工夫が見られます。
ラダック人・ラダッキー(Ladakh)の仕事は何を?
乾燥し荒れた土地が多かったラダック地方ですが、かんがい用水が整いつつあり、彼らの農耕生活は格段に発展しています。
短い夏を利用して、さまざまな食用野菜を作るほか、自生種の果物などの改良がすすみ、都会で販売されて健康食として人気を集めています。
また、高原エリアで飼われているパシュミナ山羊からとれる上質なパシュミナの生産、販売も行われています。もちろん、観光業も彼らの新しくそして、稼ぎのよい職となっています。
ラダック人・ラダッキー(Ladakh)の恋愛事情と結婚事情について
普段は、民族衣装らしい衣装を着ることがなくなっているラダック人も、結婚式には正装します。
男性は立ち襟のガウン風着物を着て白い帯を身につけます。特に色の指定はないようで、女性と被らないようにする傾向があるとのこと。女性は白、赤、黄色など華やかな色の短い立ち襟シャツに巻きスカート姿で、やはり白い帯を身にまといます。
ラダック人・ラダッキー(Ladakh)のイベント・祭りについて
ラダックではたくさんある仏教寺院で、年間を通して多くのイベントや祭りが行われます。その中でも有名かつ異色なのが、仮面舞踏祭りです。
これはチベットに仏教を伝えた聖者として知られるグル・リンポチェを讃える祭りで、別名「ツェチェ祭」とも呼ばれます。
この祭りの特徴は仮面をかぶって踊るところにあります。仮面をかぶって現れるのは、チベット土着の神々(または邪神)で、仏教伝来に対して反抗します。それをグル・リンポチェが調伏。さらには、仏教の世界へと取り込んで、新たな神へと変身させました。そのストーリーを踊りで表現するのが、仮面舞踏です。
祭りの間は、寺院が普段は見せずにしまい込んでいるタンカと呼ばれる巨大な布曼荼羅を開帳し、民族衣装に身を包んだラダック人たちが歌い踊り、パレードして、ラダック中が祭り一色に染まります。
ラダック人・ラダッキー(Ladakh)の民族的な由来は?
ラダック人の先祖は中央アジアの狩猟民族または遊牧民だったと考えられています。そこへ、チベット系民族が移り住んで混ざり合い、仏教を伝えました。
7世紀頃からチベット仏教を基礎とする王国が立つようになりますが、ヒンドゥー教勢力の影響を受けたり、力をつけたダライ・ラマ政府と紛争を起こすなど、その自治権と領地は徐々に削られていきました。
近代にいたってからは、中国、パキスタン、インドによって暫定的に分割統治されるようになったものの、距離的な遠さもありその支配力は不十分で、特にインド領内のラダック地域は現在、チベット以上に伝統的なチベット仏教文化を引き継いでいるとされます。
まとめとして
インドはバックパッカーの訪問率も埋没率も高い国です。それでも、多くのバックパッカーや観光客が到達するのは、都市部を中心とした名の知れた街や遺跡や寺院。
それでも、インドをディープに旅していると「カシミール」とか「シャングリラ」といった別名で耳に入ってくる別天地、それがラダックです。それらの言葉には必ず、「すごくいいところ」に近い誉め文句がついてくるはず。
そこへと到達するには、最も近い都市からでも、高山病に苦しみながら丸1日車に揺られていく必要があります。誰もが知っているような有名な遺跡や寺院があるわけではなく、チベット仏教を信じ、今もつつましくゆったりと暮らす生活があるばかり。
でも、そこを一度訪れた人たちがまるでとりつかれたように、「すごくいい!」と言わせる何かがあり、それが都市伝説のように語られているのも確かです。次に「すごくいい!」を体験するのはあなたかもしれませんね。
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