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車は、走れる道がある限り、そして免許を持っている限り、自分の自由な意思に沿った行動を助けてくれる便利な乗り物です。
でも、その行先や目的が「世界一周」の場合は、想像もできないような冒険が待っているのか、ボロボロになるような苦労が待っているのか、正直なところ想像するのが難しいですね。
現実として、それなりの制約はあっても、車で「世界一周」は可能です。
どこまで車で行くか
車を「世界一周」の手段にするとしても、どこまで車に頼るかには個人差がありそうです。
日本の自宅を出発して、再び戻ってくるまでの全ての移動を車で行うのか、旅の中でも陸上移動しやすい部分だけに絞り込むか、さらには、もっと手軽にドライブが楽しそうなところだけをピックアップするなど、車を移動手段として導入する範囲はいろいろです。
でも、「車で世界一周してきたよ」と言い切るには、旅の大部分を車で移動する必要があるでしょう。
車はどうする?
では、実際に運転する車はどこでどう手に入れればいいでしょうか?
日本から持ち出すか、現地で必要に応じて買ったり売ったりするか、はたまた借りるかなど、これまたいくつかの選択肢があります。
どれも可能ですが、これまでに日本を出発した車で世界一周を目指す旅人たちのほとんどは、日本で車を入手し、必要な改造を施した上で出発しているようです。
ただし、人間が気をつけていてもケガや病気をすることがあるように、車も故障するものです。愛車が再起不能になったり、修理費用がかさみ過ぎる場合には、一時帰国で再度スタートを仕切り直すか、現地調達の可能性も考えておく必要があるかもしれません。
必要なのは何か?
丈夫な車本体と国際免許を持つ運転手、これは外せません。さらには、1日の大半を車の中で運転したり寝たりして過ごすことになる以上、体力や気力も当然必要です。
そんな旅の必須項目以外にも、車で世界一周の場合には特別に必要な準備がいくつかあります。車の国際ナンバー、車検済みであることや強制保険に加入していることを証明する書類、通関のためのカルネなどを用意することになります。
また、訪れる予定である国の車事情・道路事情・保険事情などはしっかりと把握しておく必要があります。これは各国の運輸省や自動車クラブなどに問い合わせると確実です。
さらには、道なき道、人なき場所での故障に備えた通信手段、ある程度のメカ知識も必要です。多少の故障は自分で修理できるだけの工具と部品も積んでいく必要があります。
車内で寝泊まりしたり炊事をする可能性があるならば、予備電源などの特殊な装備も必要となります。
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書類もたくさん必要
必要なものの中には、多くの書類も含まれています。普通の「世界一周」でも必要なパスポートやビザ、保険証書などの現物やコピーだけでなく、各国における入出国関連の書類や重要な説明が書かれたサイトのコピーなども、日本出国前に準備しておけるものは全て準備しておきましょう。
いくら世界のほとんどがインターネットでつながる時代とはいえ、機械や電力などが必要なものに頼っていると、必要な時に必要な情報を見つけられないことも考えられるからです。
車で日本を出国するには
実際に車で日本を出国するには、船を使うことになります。日本から海外へ人を運ぶ航路はあまりありませんが、貨物航路はたくさんあります。
車と同じ船で同じ港に着きたいとなるとかなり選択肢が減りますが、車は船でゆっくり運び、人は飛行機で先回りとするのならば、いろいろな港を使用できます。
また、車の個人輸出になるわけですが、手続きは煩雑ながらコツコツと行っていけば誰にでもできます。
さらに、カルネ(通関手帳)を取得しておくのは必須。これがないと、税関の通過が複雑になってしまいます。
車で国境を越えるには
「世界一周」中には、車で国境を越える機会が頻繁に訪れるでしょう。
人の通過はパスポートとビザ、必要に応じてイエローカードと国際自動車運転免許証、そして多少の小銭程度で可能です。
しかし車に関しては、国ごとに対応が異なるのでその都度確認が必要。それでも、どの国境でも用意しておくべきなのが、「カルネ」・「国際自動車登録証」・「保険加入証」などです。
出入国する国の自動車クラブのスティッカーなどを用意しておくと、対応が良くなることもあるようです。あらかじめ、何度か問い合わせ、万一の時に連絡が取れる担当者と知り合っておくと心強いでしょう。
また車の入出国に直接関係はないものの、持ち物の検査なども受ける可能性があります。身の回りのものを没収されることはまずありませんが、車で生活していると、生もの(ゴミも含めて)や雑誌(成人向けなど)の処分を忘れてしまいがち。気をつけましょう。
保険はどうする?
日本の車の保険は「強制」と「任意」の2通りあり、ほとんどの車両がどちらにも加入しています。
海外の場合には、任意加入はもちろん、強制加入の有無も国によって違います。
また、日本の車検を受けてパスした結果、「国際自動車登録証」や「国際ナンバー」を取得できます。これらを備えていれば、細かい車の検査を受けることはほとんどありません。
カルネって何?
聞きなれない言葉ですが、「自動車カルネ」と呼ばれ、車やバイクの通関手続きを簡素化するための書類です。
これを用意していれば、日本登録のままの車を海外で走らせることができます。
日本で登録した車検期限の残っている車であることを条件に、日本ではJAFを通して手に入れることができます。
世界にカルネを使用できる国は多く、通関における手続が大幅に軽減されるため、取得しておくべきでしょう。
安全に車で世界一周するために
車で海外の国境を越える日本人は多くありません。そのため、「カモ」として袖の下を要求されたり、詐欺の的となることがあります。
制服や態度に負けてしまわず、毅然とした態度を取ること、相手の身分の証明を求め、細かく質問し、必要ならば警察や自動車クラブなどと連絡を取るなどの手段も必要になるでしょう。
ただ、日程に余裕を持っていないとこれらの行動で時間を食うことを避けるためにお金で解決できるなら、と要求を呑むことになります。また時には、身体の安全のために従ったほうがいい場合もあるでしょう。
これらの犯罪に遭遇しないためには、複数で行動していることがもっとも効果的です。また、旅慣れた態度をとることや現地の警察・新聞社・大使館・領事館などの連絡先リストを用意しておくことも対策としておすすめです。
ドライブ計画
日本国内であれば、どこへいっても「あと何キロ・あと何時間でどこまでいけるか」がほぼ分かっています。
「世界一周」では、それができないと思っておきましょう。現在は衛星や電波を使って自分の居場所も目的も、地図で見る以上にはっきりと知ることができますが、その途中にどんな落とし穴があるかは誰にも分かりません。
日本国内では想像もつかないような素晴らしいハプニングがあるかもしれません。何日も足止めされるような不運はハプニングも起こるかもしれません。
計画はきっちりとしたもののほうが正しいと考えがちですが、「世界一周」のドライブ計画は大雑把に、時間にも心にも体力的にもガソリン量にも十分な余裕を持って行動するよう心掛けましょう。
まとめとして
車で世界一周を果たした日本人はまだ少数です。車大国であり、車マニアも多い日本ですが、島国であることから、車ごと世界へと飛び出すことの実際の書類や作業の煩雑さ以上に、感情的な諦めを持ちやすいようです。
でも、道は開かれています。先人もいます。車で「世界一周」を憧れのまま終えず、勇気と時間をかけて一歩ならぬアクセル一踏みをしてみませんか?
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