「海外の仕事」外国でプライベートアテンダントをしながら旅暮らし

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一人で移動、または滞在ができない人や物に付き添うのが、プライベートアテンダントです。

子ども、体調不良者、障害者、老齢者など、また時にはペットや貴重品などにも適用されます。

耳にする機会もあまりなければ、実際に利用する機会はもっと少ないかもしれませんが、世界には確かにプライベートアテンダントという職種が存在し、それを利用している人もいます。

プライベートアテンダントの必要性と需要

日本には子どもを独り歩きさせてはいけないとか、一人で公共の交通機関を利用させてはいけないという法律がありません。あるのは、このくらいの年齢ならいいかな、このくらいの距離・場所ならいいかなといった、良心に頼ったルールだけ。

でも、多くの海外先進国では、一定年齢以下の子どもの独り歩きは、親の法律違反になります。

これ、遠距離の移動だけに当てはまるものではありません。たとえば、同じ町内にある学校への登下校、隣町での習い事はもちろん、自宅での一人でお留守番も対象となることがあります。そう、日本では人気の「ひとりでおつかい」的な番組は成り立たないのです。

もちろん、近所の仲間と集団登校していたり、スクールバスがあったりするため、そこまで厳密ではないものの、万一、子どもが事件にあった場合には、親の責任が問われます。

でも、すべての親や家族が子どもの送迎と子守につきっきりになれるわけではありません。そこで必要になるのが、プライベートアテンダントなのです。

プライベートアテンダントと子守の違い

ナニー(子守)もプライベートアテンダントの一種といえます。ただ、このナニー、近所の未成年の学生がアルバイトだと、親にはある程度子どもの安全を確認することができても、法的な意味合いでは通りません。

また、年かさの兄弟が一緒だからというのも、すべてはその地域が子どもとして法律で定めた年齢次第となります。

この年齢は国や地域で異なりますが、10歳から12歳くらいが多いようです。そう、中学に入学するくらいの年齢でもまだ独り歩きが許されない国柄もあるのです。すべては、子どもの安全のため。それだけ危険の多い地域や国が多いということでもあるのかもしれません。

日本の場合、これまで世界にしられてきた日本の安全神話が、昨今の子どもを(時には大人も)対象とする凶悪な事件の多さに、すっかり薄れてきている気がします。

これからは法的に責任能力のあるプライベートアテンダントが日本にも必要になってくるかもしれません。

プライベートアテンダントはどんな時に頼む? 頼まれる?

親が留守をする夜や週末の留守番、子どもの幼稚園や学校の送迎など子守の仕事も頼めます。

このほか、よく聞くのが離婚家庭で両親が遠く離れた場所に暮らしていて、そこを子どもが行き来する場合に付き添って移動するアテンダントがいます。親としては、相手の顔を見たくないこともあるでしょうし、そもそもそんな時間がないという人もいるのでしょう。

また、海外の寄宿舎学校に子どもを入れている人も利用します。寄宿舎学校の長期休暇には、子どもたちが帰省します。でも、親がそのたび送迎するのはとても大変です。航空会社によっては、空港から空港のアテンダントサービスを行っているので、プライベートアテンダントは、学校や寄宿舎から空港まで、または空港から学校や寄宿舎までのアテンドを行います。

それだけでなく、寄宿舎学校によっては、週末ごとに寮を出るルールのあるところもあります。原則としては親と週末は過ごしなさいという意味らしいのですが、それができる親ばかりではありません。そこで、プライベートアテンダントを雇い、短期貸しのアパートメントで一緒に過ごしてもらうという利用方法もあるそうです。

こうなると、かなりの責任の重さですね。

子ども以外にも、体の不自由な人が、普段、世話をしてくれる家族や付添人が不在の間の仮付添人として、また旅行など移動の付添人として、プライベートアテンダントを雇うことがあります。

子どもと同様に、体力や行動に問題のある老齢者のアテンドもあります。

これらの場合には、子どもをアテンドする以上に、経験や資格を問われることが多いでしょう。

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どんな人がプライベートアテンダントになれるのか

特に資格があるわけではありませんが、扱う子どもの年齢によっては、保育士や教員などの資格を持っていることで優遇・信用されることもあります。海外にはよくあるナニーの資格や紹介状も有効です。

また、寄宿舎学校では、経験のあるプライベートアテンダントを紹介するプログラムもあるそうなので、そこには学校の面接を通るだけの、学歴・社会歴のある人がリストに載ることができるでしょう。

私が聞いた例では、同じ寄宿舎学校に子どもを通わせる、学校の近くに住む保護者が、このプライベートアテンダントをしている例が多いそうです。寄宿舎学校限定にはなりますが、確かに信用性でも勝手の良さでも都合がよさそうです。

また、そういったアテやツテのない人は、人材派遣に依頼するもあるようです。その際の人物条件は、雇う側が指定できて、さらに面接も交代も可能なので、安心です。

プライベートアテンダントの報酬は

責任が重い分、収入はわりと良いようです。24時間体制でアテンドする必要がある場合が多いことも、報酬が高くなる理由の一つでしょう。

一般的に短時間よりも長時間、長期の仕事が多く、1日あたり、または案件ごとの報酬設定になります。

1日あたりだと、安くても1万円くらいから。もちろん、必要な交通費や食費滞在費などは別払いです。アテンド対象者の年齢が低い場合や、体の不自由さなどによっては、かなりの高額報酬になり、保険の加入も義務付けられます。

これからのバリアフリー社会で需要が増える?

元気な高齢者や障碍者。彼らは、一人で自由に行動するのが難しい面はあっても、あっちへ行きたいこれがしたいという意欲にあふれています。また、貯金や年金などの経済的な余裕もある場合が多いでしょう。

彼らにとって必要なのは、一緒に行動してくれる元気で気の合う同行者です。

いくらバリアフリーが進んでも、車いす利用者は、一人で海外旅行に行きにくい面があります。中には、点滴や吸引などの医療行為が常に必要な人もいます。

彼らはその一つかいくつかの問題点さえクリアできれば、行動範囲がグンと広がります。このプライベートアテンダントという職業、これからの社会での需要は増えるばかりのような気がします。

まとめとして

問題は、単なる付き添いでいいのか、特別な技術や資格が必要なのかで、選ぶアテンダントが変わってくるところでしょう。アテンダント側としても、どんな人のアテンドでもOKとは言い切れない面があります。

まず、アテンダントと利用者の間を取り持つ派遣紹介会社の存在が必要です。さらには、さまざまな需要に応じられるだけの、能力を持ち信用できるアテンダントを数多く登録しておくことも大切です。

そんなシステムが完成すれば、子どもがいるから出張にいけない、とか、脚が不自由だから海外旅行に行けないといった悩みから解放される人は大勢いそうです。もちろん、アテンダントの雇用も増えますね。

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