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神々が棲み、今も独特の文化を守るバリ島。インドネシアという国に属し、そこに住む人々はインドネシア人ですが、現地で「あなたは何人?」と聞くと、多くが「バリ人」と答えます。インドネシア人ではないのです。
バリ島に根付き、彼らの文化や生活習慣を守り続けているバリ人をご紹介します。
バリ人にはどこへ行けば会えるの?
バリ島、またロンボク島の一部でもバリ人に出会うことができます。
バリ島で出会う人の8割はバリ人だという説があります。あと2割は、ジャワやスマトラなどから出稼ぎに来ている人とその子孫と外国人。バリ島は小さな島でありその人口の数も多くありませんが、それでもそのほとんどがバリ人といってもかまわないほどの濃さ。
また、バリ人の中でも、より先住民的な地位を持つグループがいます。彼らは、街に出て暮らしたり働いたりするよりも、彼らの村で昔ながらの生活をすることを好み、普通のバリ島を訪れても出会う機会があまりありません。
トルニャン村やドゥガナン村は、時に「バリ・アガ」と呼ばれるバリ先住民の住む場所。ただ、バリ・アガ=バリ先住民という考え方には異論もあるため、ただ、バリ人の古い暮らしを守る一族と考えるといいでしょう。
より近代化に触れていないドゥガナン村は、石の街。壁も家も道も石で作られています。ほかのバリの村とは確かに生活習慣が違うと感じられます。
ここで出会うバリ人は街のバリ人よりもずっとシャイです。彼らの方から寄ってくることもなければ、微笑みかけられることもなかなかありません。ただ、こちらから近づき微笑めば、それにやさしく返してくれます。
バリ人はどんな生活をしているの?
バリ島バリ人の生活は日本の田舎と都会がすぐ近くに隣接している状態です。
祖父母や親戚が昔から暮らす村と家はバリ島の街から外れた地域にあります。テレビや携帯電話などの文明の利器はしっかりと根付いていますが、街の喧噪はそこまで届きません。多くが農耕や手工業で生活を成り立たせています。
そして若者たちを中心としたグループがそんな村を出て街で生活をしながら、近代的な観光施設などで働いています。彼らの生活は働いて、食べて飲んで、遊びに行くという、普通の若者と変わりません。
でも、この両者の距離の近さは特筆もの。それは実際の距離だけでなく、精神的な近さも含みます。頻繁に里帰りをし、昔ながらの宗教儀式や祭りごとを大切にするのは、どこに住んでいても、どの年代でも変わっていません。
バリ人は田舎の農耕&手工業、都会の観光業の二つの社会の中で、粛々と彼らの受け継いできた文化を引き継いでいます。
バリ人は何を食べているの?
バリ人が好むのは鶏肉。そして魚介類です。気候と雨に恵まれているため、米は年に3~4回収穫ができ、好きなタイミングで野菜を育てることもできるといいます。果物は、暑すぎず涼しすぎることもないため、偏ったものしか収穫できませんが、イチゴは春に、パパイヤは夏にといった風に日本のように四季に旬の味があります。
また、マレーシアやインドネシアの他の地域で見られるような激辛香辛料料理はあまりありません。辛さも適度に、甘さも適度に、ただしょっぱさは適度を超えた感覚で味付けされています。これも汗をかきやすい気候のせいかもしれません。
暑い国の人に多いように、バリ人は飽食ではなく、小食傾向にあります。一度食べるポーションが少なめで、小腹がすくと軽いオヤツ感覚でヌードルやパンケーキなどを食べます。
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バリ人ってどんな服装をしているの?
街で働くバリ人は、特に決まった衣装を身につけてはいません。シンプルなシャツにズボン。スカート姿や半ズボン姿という、脚を出すスタイルは、宗教的な意味合いよりも、虫や蛇除けの意味もあり、あまり好まれないようです。
ただ、女性も男性もプルメリアの花を耳の上に刺しているのを見かけます。これは、朝、お寺の清掃とお参りをした時に、一番花を摘んだ名残。独身か既婚かでつける位置が違うともいいます。
ホテルやレストランなど、民族色を前面に押し出す職場や、街を離れた村では、バリ人は民族衣装を身につけています。サロンを腰に巻き、女性は肌にピッタリとしたシャツを。男性もサロンを巻き、上はゆったりとしたシャツを着ています。
お寺参りをする時やお祭りの時には、それぞれに腰帯を巻いたり、かっこよく折りたたんだ飾り帽をかぶったりもします。古くは男女ともに上半身裸だった時代もあるそうですが、今は下着もシャツも身につけるのが当たり前になっています。
バリ人の仕事は何を?
先にご紹介したように、村では主に農耕に従事しています。段々畑で米や野菜を作り、イチゴやバナナを育てています。隣の休耕田では牛が草を食んでいます。
また、銀細工、籐細工、絵画などの手工業に従事している人もいます。これらの職業は、職業村的に集まって仕事をしているのがバリの特徴です。銀細工の家系は銀細工を作り続けるのが当たり前で、子どものころから修行に入ります。
街では、さまざまな観光客相手の職業があり、女性は結婚するまで、男性は成功するまで働き続けます。ただ、同じ場所で長く働くことよりも、より良い職場へと移っていく傾向が強く、長期定職率は低いようです。
バリ人の恋愛事情と結婚事情について
バリ人は、バリ人との結婚、それも自分と同じ階級の間での婚姻を優先します。バリ人はヒンドゥー教徒なので、カーストがあります。ただ、ほとんどが最下層に属していていること、厳しい階級差別がないことから、階級違いの結婚や、バリ人以外、宗教違い、外国人との結婚も認められます。
現に、日本人女性とバリ人男性の結婚率はとても高く、日バリハーフが増えているとのこと。
結婚式は、一族にとって海辺で盛大に火葬を行う葬式に次ぐ大イベントです。バリの暦に従って良い日を選び、借金をしてでも家中を白や青で飾り付け、できるだけ多くの客をもてなすための準備をします。
バリ人のイベント・祭りについて
バリにはバリカレンダーと呼ばれる独特の暦がありますこれには、毎日何をなすべきかが示されているそうです。その中身は日本の大安吉日や仏滅などと似た部分もあるとか。
そのほか、神さまに関わるお祭りの日もここに記されています。バリ島にある各寺院の誕生祭「オダラン」の日程、農作業に関連した祝祭の日程、ニュッピの日程などはすべて、バリカレンダーに従っています。
どれも、関係者は仕事を休み、関係寺院は人払いをし、道は閉鎖され、バリ人のバリ人のための祭りが行われます。彼らにとって、祭りは人生の中で優先順位が非常に高いものなのです。
家の中で祈りを捧げる日であるニュッピの日にバリに滞在すると、ホテル内に缶詰めにされ、火を使う料理は一切なし。それどころか、自分で菓子パンなどを用意しておかないと食いっぱぐれることもあります。
まとめとして
混血化、近代化などは、バリ人の広い心が受け入れています。彼らは、必要なものを受け入れ、そうでないものはスルーするという、上手な取捨選択をしながら、独自の文化を守っているのです。
その中でしいて問題点として挙げるならば、環境問題でしょう。観光産業から出る大量のごみ、豊かだが、管理が不十分な水。これらの管理次第では、ゴミの島、腐臭の島になってしまってもおかしくない状態なのが、悲しい現実です。
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