海外に行く人は要注意!レモン6個で強制送還、動植物検疫とは?

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レモン6個で強制送還?

国と国を移動する時、所持・携帯が許されるものと、許可があればいいもの、ダメなものなどがあります。

分かりやすい例では、日本国内であれば車でも電車でも飛行機でも、愛犬と一緒に旅ができますが、行先が海外になるといろいろな難関が待ち構えています。

いわゆる生き物である動植物、そしてそれの加工品類の規制は、国によってその厳しさに大きな違いがあるのをご存じでしょうか?

今回、気になるニュースを見かけて改めて考えてみたいと思ったのは、この各国への入国時に受ける検疫についてです。

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検疫の役割とは

世界のどこかではびこっているかもしれないばい菌や病原菌、それらの活動範囲をできる限り広げないため、または、国や地域によって異なる法律基準をお互いに尊重して守るために、検疫は存在しています。

前者は、世界のどこかで感染性の病気が発生すると、空港全体や空港利用客の靴裏の消毒、機体内外の消毒などを行うことで水際阻止を狙います。また、体調不良者の自己申告制度、モニタリングによる体温チェックなどによっても、感染者と非感染者の両方を守っています。

後者は薬物などが代表的な存在です。麻薬などのいわゆる違法薬物は当然検疫対象ですが、一般的な医療用の薬品であっても、国によって含有成分も含有量も異なるため、処方箋などの詳細な情報とともに適量しか持ち込めない国が多くあります。

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検疫の重大課題「害虫・疫病の拡散防止」

特に植物の多くは、その葉や花、そして根や土に含まれているかもしれない害虫や疫病を拡散させないために、持ち込みが厳しく制限されることがあります。スーパーで売られている野菜や果物も鉢植えも切り花も、球根などの発芽前のものであっても同じように検疫対象です。

さらに、肉や魚に関しても、たとえ調理されていてもなんらかの疫病をもたらす可能性があるため、その一部の輸出入が規制されていることがあります。

動物の検疫には食用の魚肉類だけでなく、犬や猫といった生きた動物と人間も含まれます。

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レモン6個を密輸入?

今回気になった世界のできごとは、ニュージーランドの空港で起きた事件です。事件はズボンの中にレモンを6個隠していた女性が入国できず、送還されたというもの。

まず気になるのは、「レモン6個? なぜ?」というポイントですが、本人いわく、「自家製肝臓治療薬のために必要」だったのだそうです。「特定のレモンでなくてはいけなかったのか?」「ニュージーランド産のレモンの何が悪い?」とさらに突っ込みたくなりますが、ニュージーランドの検疫官はどうやら聞く耳持たずで、送還措置を取ったようです。

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たかが6個のレモンがどんな影響を与えるというのか?

「たかだか6個ばかりのレモンを持ち込んだところで、どんな問題があるわけ?」と考えるのは、持ち込んだ本人だけではないでしょう。実際に、手荷物にオヤツ感覚で果物を入れて持ち込む人は少なくないのだそうです。

でも、オーストラリアやニュージーランドは、特殊な生態系を持つ地域であり、過去に外来の種や菌で痛い目にあった過去を持つため、検疫は非常に厳格です。当然レモンはニュージーランド国内の作物を保護するために法で持ち込みが禁止されています。

今回も、「たとえ治療のためであったとしても、ニュージーランドの作物に影響を与えるかもしれないフルーツを違法に持ち込むことを正当化できない」とのコメントを発表しています。

確かに、1000個は危険だけど、1個は大丈夫という問題ではありません。それに、レモンはニュージーランドでフレッシュなものが買えるのですから。

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知らぬ間に密輸してしまったことありませんか?

この事件のニュースを読んで思い出したのが、過去の自分の検疫スルー事件と取り上げ事件でした。

まだ日本でトロピカルフルーツを見かけることがほとんどなかった時代、タイでランプータンにハマり、道端で山盛り購入したものを、空港で帰りのフライトを待っている間もモグモグと食べ続けていました。最後の2個が食べきれず、でも捨てられず、深く考えずにポイっとジャケットのポケットに入れて出発。この時はどういうわけか、難なくタイ出国も日本入国もできてしまいました。まだ、旅歴が浅く、検疫に関する知識も少なかった自分の冷や汗密輸成功体験です。

その数年後、同じくタイから中国経由で日本へ帰国した時、現地で購入したマンゴー数個をスーツケースに入れて預けました。この時は半分確信犯。「ダメかも」と思いつつ、でも検疫に関して無知なままチャレンジ。乗り換えの中国の空港で別室へ呼ばれてみっちりとしぼられ、当然没収されました。

今思えば、賄賂の要求もなく怒られる程度で済んでよかったと思いますが、これもやっぱり冷や汗ものの、密輸不成功事件です。

検疫は、年々厳しくなっているようですし、日本に持ち込めないもののリストの認識も深まっています。それでも、ついうっかりで我知らず密輸を企ててしまったり、成功してしまう例はあるかもしれません。

でも、検疫の役割と重要性を知ると、自分の旅をスムーズに進めるためだけでなく、広く世界の動植物を守るためにも、守るべきルールだと思えてくるでしょう。

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日本人が知る検疫常識

海外旅行の荷物には「生ものを入れてはいけない」のが常識だと考える人が日本人には大勢います。間違っていませんが、正解ともいえません。

生肉や生魚、果物などは確かに輸入が禁じられていますが、日本出国時にチェックを受けて取り上げられることはまずありません。薬物などは厳しく検査が行われていますが、個人のスーツケースに入った「お刺身」や「カットフルーツ」などはまずノーチェックで日本を出国できます。

そして、渡航する先の国でこれらの持ち込みが規制されていない場合には、簡単に輸出入ができてしまいます。海外渡航の際には、出国の際の検疫ルールだけでなく、入国先の検疫ルールこそしっかりとチェックしておくことが大切です。

「持ち出せるもの」よりも、「持ち込めるもの」が検疫でのチェックポイントなのです。

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検疫にひっかかるとどうなるの?

私のマンゴーのように取り上げられて終わりの場合もあれば、取り上げられた上強制送還や拘置されることもあります。

持ち込んだ「物」と「量」と「犯罪度」によって違ってきますし、国によっても対応は異なります。

一部の国では、検疫を理由にびっくりするような賄賂を要求されることもあるので、レモン6個のために危険を冒す価値はまったくありません。

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まとめとして

日本入国の際の検疫は、まず預けた荷物が手元に現れる前に機械と動物の嗅覚によってじっくりと検査が行われています。

そこを潜り抜けると、自己申告で検疫を受けるか、税関職員の荷物チェックで検疫を受けるように申し渡されるかという関門が待っています。でもそれだけ。

世界の検疫事情は国や地域によってかなり異なります。日本以上に簡素で、「アレ?」という間に空港の外に出てしまうようなところもあれば、まず荷物がいくら待っても出てこない、出てきたと思ったら、フルオープン命令を受けて、全部テーブルに引っ張り出されるという公開処刑を受けることもあります。

現在の精密機械は素晴らしい能力を持っているので、必ずしもバッグを開けなくても荷物の中身はすっかりお見通し。どちらかというと、身につけているもののほうが厳重にチェックを受ける印象です。

また、テロ事件が多発していることもあり、空港でのチェックは動植物検疫よりも危険物・危険人物の判別により目が向けられています。

それでもやはり、レモン6個で強制送還を受ける可能性を考えれば、検疫のルールは守るべきなのは明らかでしょう。

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神崎竜馬

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